100年法
JUGEMテーマ:読書

不老不死のシステムが完成した世界。
世代交代の必要から不老不死の処置をしてから100年後には死ななければならない法律が存在した。
やがて100年が近づくにつれて人々は死を実感しだす。
抵抗するもの、宿命として受入れるもの、政府にとっても悩ましい問題だった。

非常に面白いテーマで期待して読んだが、考えさせられるが、面白いとはちょっと違うような気がした。
ストーリが壮大で、シミレーション的で人がかけていない。
なので誰が主人公なのかイマイチわからなくなる。
私の読解力のなさかもしれないが、ストーリが政治問題やテロに及びストーリが掴みづらく後半は斜め読みで終了。

★は二つ半というところかな・・。
嫌われ松子に遠く及ばず。


 
Posted by : kitaoka | 書籍 | 12:57 | comments(0) | -
臓器移植ネタにした趣味の悪いコント
評価:
齋藤 智裕
ポプラ社
¥ 1,470
(2010-12-15)
コメント:「命」をテーマにしたとの事ですが、そこに微塵の感動もメッセージも見つけられませんでした。本もスカスカですが、内容もスカスカで、臓器移植をネタにした、出来の悪いコントのシナリオのようでした。

 
Posted by : kitaoka | 書籍 | 08:26 | comments(0) | -
「永遠の0」は戦争の不条理ではなく、日本の構造を描いた小説だ
評価:
百田 尚樹
講談社
¥ 920
(2009-07-15)
コメント:これは、戦争の悲惨さをテーマにした小説では断じてない。その意味で左も右も与していない。特攻という狂信的行為を狂信的な愛国心で説明していない。そうしなければならなり「空気」と不条理な構造への問いかけだ。それは現代日本にも通じるものではないだろうか?「祖父は&

JUGEMテーマ:日記・一般
 久しぶりに、一気に読めた。
本書を戦争の悲惨さをテーマにした小説ではない。
もちろん、戦争小説でもない。

特攻や人間魚雷・・。
こんな馬鹿馬鹿しい不幸をアメリカもドイツも経験していないよ。
特攻は建前は志願だが強制だ。
そうしなければならない空気が彼らを追い詰めた。

日本軍は強気一点張りの作戦をとってた。
そうした無茶な作戦を立案するのは、
自分が絶対に死ぬことのない、大本営や軍令部なわけだ。

その一方で、将校クラスが前線の指揮官になり、
死ぬ可能性がある時は弱気になる。
真珠湾攻撃で、すぐに第三次攻撃隊を送ろうと、
現場は進言したのにもかかわらず、南雲長官は反撃を恐れて一目散に逃げ帰った。

歴史の中で、
海軍の将校クラスは日本の勝利のチャンスを何度も逃がした。
その臆病さは呆れるばかりだ。

なぜか?
将校クラスは、海軍大学をでた超エリート。
穿ったみかたでいえば、彼らの人生目的は出世。
かに、成果を上げるかではなく、失点を無くすかが、行動原理だったのではないのか・・?
本書は慶子を通じてそう語る。

これって、現代の日本社会をも説明していませんか?
国を支えるエリートだけが、無責任なわけではない。
戦争中は、兵隊を、国の英雄と褒め称え、
終戦の途端に、やっかいものとして苛める人々。
日本人そのものが、節操も信念もない。

繰り返す。
本書は戦争の悲劇を描いた小説ではないと思う。

「祖父は戦争で死んだのではない。海軍に殺されたのよ」
そう叫ぶ、慶子に読者は共感しざるおえない。






Posted by : kitaoka | 書籍 | 14:17 | comments(0) | -
中年童貞を読んで
感想を書くとき、「面白い」とか「楽しい」という言葉を使わずに、
面白さや楽しさを伝えるのだ・・・と、
中学の国語の先生にさんざん言われたものですが、そのタブーを破ります。

面白い!と、まず叫ばして欲しい(笑)

著者の渡部 伸さん自身が35過ぎても未だ童貞。
ルックスもそんなに悪くない、センスも悪くない、それも当然、職業はデザイナー、出身大学は慶応!もてる要素だらけ。しかも、文章からも伺える優しさやユーモアもあるのだ。
しかし、童貞。風俗はおろか、女性と付き合ったことがない。

人生でたった一度だけデートした体験談は、涙と笑いなくして読めない。
赤裸々に、ここまでさらけ出して良いのだろうか・・?
親御さんは、そんな息子をどう思っているのだろうか、他人事ながら心配だ。

渡辺さんの、冒険はまだ続く。
なんと、全国童貞連合なるサイトを立ち上げたのだ。
全国の童貞さんの出会いの場を、自身の顔出し写真を含めて提供しているのだ。

掲示板を読んでいて飽きない。
微妙にズレタ努力とアドバイスが続くのだ。

カキコミは、童貞、非童貞と自由だが、正直(非)の私はついていけない。
「そうじゃないだろう〜〜!」と、何度もカキコミしたくなるが、思いとどまった。
上目線として、ボコボコにされそうだ(笑)

ともあれ、頑張れ!と、祈らずにはいられない優しい掲示板の住民だ。

Posted by : kitaoka | 書籍 | 10:41 | comments(0) | -
セックスエリート

評価:
酒井 あゆみ
幻冬舎
¥ 480
(2006-12)
コメント:作者の風俗経験が、ただ風俗譲と会うだけにしか利用していない。もっと、落ちこぼれ風俗譲VSセックスエリートの対決構図をだせば良かったと思う。
JUGEMテーマ:読書
作者(酒井あゆみ)も、元風俗譲である。
勝ち残りが難しいこのソープ業界で、
NO1に君臨するソープ譲の考え方や生き様を取材したものだ。

本書に惹かれた理由は、私が営業を生業としていることに関係している。
手数料での仕事であり、目の前の顧客に対して、どんな考えたで接するべきか・・・?
業種は違っても共通するものは、きっとあるはずだ。

所得差が激しいのも、同じだ。
どのようにモチベーションを上げているのかが興味がある。
世に沢山の「営業の本」は溢れている。
私から言わせると、なんかカッコイイことばかりを述べた自慢話のようにすら聞える。

が・・・。
風俗譲は、そうではない。
世間で自分がどう思われているか知っている。
自動車や保険を売るのとは訳が違う、誉められる話ではない。
だからこそ、知りたい!

ところが、期待を裏切られた。
表面的な感じで、うわっつら・・・。

「私は別に特別なサービスはしていない」
「お客様が何を求めて遊びにきたのか瞬時にわからないと」
「最初から媚ないんですよ。ちょっとした駆け引きなんですよ」

なるほどね(^^)と、思う台詞を引き出しているが、物足りない。
この程度ならば、誰もが言いそうな台詞です。

作者は、平凡な成績の風俗譲だったわけでしょう。
だったら、「平凡な成績」な自分と「セックスエリート譲」との対決構図をもっと出せばよかった。
折角の経験を、ただ会うためだけの道具にしているだけだ。

それと、一読して、憂鬱になった。
彼女らの人生もルポしているが、一般的なイメージなのだ。
借金、不幸な生い立ち、親からの虐待・・・。
あまりにもベタだ。

ならば、今は幸せなのか・・?
そしてこれからの夢は・・・・?
それが、見えないまま終わっている。


Posted by : kitaoka | 書籍 | 12:59 | comments(0) | -
柴田哲考(著)TENGUの感想
柴田 哲孝 (著) の「tengu」を読んでみた。

感想を一口で言うと、
近所の商店街が催しする「ふれあい動物園」に行ったら、
虎がでてきたような驚きに似ていると思った。

このてのイベントは、ヤギとかウサギがいるものです。普通。(苦笑)
予想外の動物だけど、ほとんどの人は喜んでくれるのではないだろうか。
その一方において、本当にウサギやヤギをさわりたかった人にはガッカリだ。
本書の評価が分かれるのは、まさにそこ。

ある寒村で起こった殺人事件が事の始まり。
人の犯行とは思えない凄惨な殺人状況に、村人は天狗と仕業と恐れる。
捜査は難航するなか、米国の圧力が見え隠れしながら、事件は迷宮入り。
 そして26年後、DNAによる新たな科学捜査の視点から、まったく新たな展開が始まる。

ワクワクもんでしょう

読者は、正統派社会ミステリーだと思って買ってしまうのでは・・?
あるいは、正統派ハードボイルドを期待するかもしれない。
ところが、読者の予想とはまったく違ったオチになる。

ちょっと間違えると、荒唐無稽になりかねないテーマだが、まったくそう感じない。
しっかりとした人間の心理や、捜査を丁重に書いているからだと思う。
とくに、盲目の女性の切ないまでの、エロい魅力の描きかたに絶賛!。

なので、私は素直に、ラストはビックリ。

読書後、私は、
小松左京の「くだんの母」を何故か思い出した。


Posted by : kitaoka | 書籍 | 23:36 | comments(0) | -
容疑者Xの献身
JUGEMテーマ:読書
 昔、TVで観たマジックショーの話をしたい。

バニーガールに扮した女性が箱に入る。
再び、箱の蓋を開けると・・・。
そこから登場したのは、先ほどの女性ではなく、子供だった。

拍手喝さい!!

よくあるマジックです。
ところが、そのマジックの裏にTVカメラを置いてみると、どうなるか・・?
そんな番組だった。

箱がステージに登場する。
ところが、箱の動きに合せて、子供が既に隠れているのだ(笑)
バニーガールは、箱に入るが、箱の底ブタが開いて、子供と入れ替わる。
女性は、天幕の後ろに隠れて、そのままフェードアウト。

その模様の一部始終を裏カメラで私は観ている。
種が分かってしまえば、他愛もないと思えてしまう。

やがて、箱が開く。
件の子供が登場・・・と思いきや。

なんと、そこから現われたのは、ライオンだった。

観客は拍手喝さい!大騒ぎ。
驚いたのは、むしろこっちだ。
マジッシャンは、観客だけではなく、カメラ目線の視聴者にもマジックしたのだ。

「容疑者Xの献身」を読んで、そのマジックを思い出した。
読者は既に犯人が誰かを知っている。いわいる倒置法だ。
読者は裏カメラを使った特等席で
天才物理学者湯川学と天才数学者石神の攻防を充分に楽しめる。

やがて箱が開かれる。
そこから飛び出してきたものは、
読者が予想だにしなかったもうひとつの真事実に唖然。
それを仕掛けた石神も天才なら、謎を解く湯川学も天才だ。

謎解きで終わらず、しっかりと人間が描かれている。
そうじゃないと、この小説はなりたたない。
ラスト、号泣する石神。
刑事が思わず制止さす。
次の瞬間、冷静な湯川学が声を荒げる。
「とめるな。泣かせてやれ」

うまい。東野圭吾の筆が冴えます。
不覚にも、涙がでちゃいました。
もう一度、読み直したくなる作品でした。







Posted by : kitaoka | 書籍 | 08:49 | comments(0) | -
嫌われ松子の一生
ブックオフでなんとなく購入してしまった。
これが予想外に面白かった!
「上巻」「下巻」に分かれる長編小説だが、一気に読めた。

東京でグーたら生活をしていた川尻ショウは
突然の父の訪問で、30年以上前に失踪した叔母(松子)の存在を知らされる。

彼女は最近東京で何者かに殺されて、部屋の後始末を頼まれる。
川尻ショウは、興味本位で松子の生涯を調べ始めると、
凄まじい人生との遭遇をすることになる。

ミステリーとしての味付けもあり、
読者は、ショウの目線と、松子の目線で、現代と過去を交互に展開する構成で進む。

一口で説明すれば、不幸な女の一生だ。
笑っちゃうくらい、どうしてこうも不幸にれるの?
この小説の面白さは、頭の良い、普通の人生観をもっている女性が
こうも簡単に転落していく過程にある。

その原因は、
松子の場当たり的なやりかたと、男を見る目がない事にあるだろう。
だが、松子の本当の不幸は、
人間関係の希薄さであり、相談する人間がいないことにあったと思う。

松子の人生に軽蔑ではなく、同情と共感があるとしたら、
私たちも、松子と同じくらい、希薄な社会に生きているからかもしれない。

でも、松子の救いは、
池尻ショウが、松子の人生を辿るうちに、きずき成長していくのだ。

とにかく、この秋、お薦めの小説です。拍手


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Posted by : kitaoka | 書籍 | 12:57 | - | -
示談は代理店の仕事じゃないよね。
示談屋

ブックオフに行く。
「示談屋」と言う題名が仕事がら興味を惹いた。
しかも著者がご同業の保険代理店ときている。
これは読まなければ・・。

随分尖った生き方してる人だな〜。
それが読んだ感想でした。
内容よりも、著者の人間性に怖さと面白さを感じた。

で、内容は・・・ぅ〜ん。
保険代理店の仕事はそんな阿修羅ではないと思うよ。
示談は保険会社が全部やるし、決定権もない代理店が示談に関与はしない。
まれに代理店に期待する客がいるけど、それは甘えと勘違い。

そんなわけで、あんまし共感もしなかった。
代理店の仕事は事件屋じゃありません。
ヤクザや弁護士と張り合うことはないですよ(キッパリ)

もちろん、疲れることや、逃げ出したいことは一杯あるけどね。
Posted by : kitaoka | 書籍 | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0)
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